在留特別許可

23日報道ステーションの「入管行政の不条理~山梨イラン人一家の場合」を見ました。

2007年2月23日放送
入管行政の不条理~山梨イラン人一家の場合
群馬県高崎市に住むイラン人のアミネ・カリルさん一家の「在留問題」で、先週、高校3年生の長女だけに留学ビザが出た。しかし、長女以外はイランに帰国しなければならない。日本には、住み続けたいと願う外国人たちに、法務大臣が特別にビザ発給を認める「在留特別許可」という制度があり、毎年1万件以上が許可されている。番組ではカリルさん一家同様、在留許可が下りずに苦しむ山梨県甲府市在住のイラン人一家を取材。許可される者と許可されない者の違い、判断基準はどこにあるのか。入管制度の“不条理”について考える。


既に様々なニュースで取りあげられたアミネ・カリルさん一家の長女マリアムさんの在留許可ですが、ご存じの通り、最高裁で確定した一家揃って国外退去処分にはならなかったものの、マリアムさんのみ、留学生として2年間日本にいられる在留特別許可が認められただけでした。
両親と小学4年の次女は4月26日にイランへ帰国することになり、以降は一家離ればなれで暮らすことになります。

在留許可 留学生として 【asahi.com マイタウン群馬 2007年02月17日】

長勢法相はマリアムさんだけに2年間、留学目的の「在留特別許可」を認めたわけですが、当の長勢法相は
「長女の勉学意欲を尊重し、いったん帰国することなく入学できるように特段の配慮をした。入学後の様子を見たいという親としての心情にも思いを致し、日本人の優しい思いやりをもって人情ある措置をした

と強調したそうですが、要するに法律を守りたいがために、このような方法で「特別」な配慮と言う建前をつけて処理しただけのような気がします。

番組ではアミネ・カリルさん一家と同様に在留許可が下りずに苦しむ山梨県甲府市在住のイラン人一家と台湾国籍の男性を取材していましたが、この男性は在留許可を申請したら逆に強制収容所に入れられ、辛い思いをしたそうですが、その収容所内で経験した驚くような事実を話していました。

収容中にイラン人の男性が1人収容されてきて、この男性も在留許可が1年経っても降りずに苦しんでいたようです。その後、新しくイラン人の男性が1人収容所に入ってきたのですが、この男性は麻薬の販売を行ったとして刑務所に入れられ、出所後、この収容所に連れてこられたそうです。
当然犯罪を犯したので在留許可は降りないだろうと話していたのですが、不思議なことに、その彼の方がすぐに在留特別許可が降り、出所していったそうです。
収容所内では「日本では犯罪を犯した人の方が早く在留許可が下りる」と噂になったようですが、おかしな話です。
その他にも、「日本人と偽装結婚をすればすぐに下りる」などと入管係員から勧められたとか、信じられないような事を話してしていました。

不法滞在とは言え、日本に留まりたいと考えている外国人も多いと聞きますが、日本には法務大臣が特別にビザ発給を認める「在留特別許可」という制度があり、毎年1万件以上が許可されているそうです。
しかし、法務省入国管理局の在留特別許可に係るガイドライン【PDF】によると許可の判断基準は
在留特別許可の許否に当たっては,個々の事案ごとに,在留を希望する理
由,家族状況,生活状況,素行,内外の諸情勢,人道的な配慮の必要性,更
には我が国における不法滞在者に与える影響等,諸般の事情を総合的に勘案
して判断することとしている。

となっており、かなり曖昧なのですが、要するに許可の可否は審査する人の裁量にかかっている訳です。

確かに不法滞在は良くないことですが、そんな外国人の中にも、犯罪を犯すわけでもなく日本で真面目に働き、日本の生活になじむべく努力されている方も多いようです。
別に不法滞在者を擁護するわけではありませんが、そう言った方々にこそ在留許可を与えるべきでしょう。
出生率低下で今後は人口減少が懸念される昨今、国籍が異なるとは言え、日本の力となって(なろうとして)くれる外国人に、もう少し配慮があっても良いと思います。

今や外国人も日本の社会には欠かせない存在になっています。やはり一番は労働力としてですが、私の勤務している職場でも不法滞在ではありませんが外国人(主に日系ブラジル人と一部中国人)が多数働いています。
皆さん真面目に一生懸命働いてくれて、日本語や生活習慣に戸惑いながらも一生懸命に日本の生活になじもうと努力しています。そんな彼らと話をしてみると、国籍や生活習慣が異なるだけで、我々日本人と何も変わりません。
もちろん国籍の違いは分けて考えなければなりませんが、外国人に対しての偏見は未だに強いように感じます。

日本の外国人に対する対応を見ていると、外国人=犯罪人のようなイメージで見る傾向が強いように感じるのですが、これでは黒船に乗ったペリー来航の時に出回った「赤鬼のような絵」と同じじゃないかと・・・。

Web上でも”不法滞在者には在留特別許可は絶対与えるな”とか、”在留特別許可却下は当然だ”などと主張する過激なサイトも見受けられます。もちろん、人それぞれ考え方や捉え方が異なるので、自由なのですが、”外国人は全て悪人”のように見るのはいかがなものでしょうか?
日本人だって身内や友人を殺めておきながら平気な顔をしている”悪人”がいるのにね。

話が脱線しましたが、在留特別許可も、もう少し人道的な配慮が有っても良いと思うのですが・・・。
そもそも、在留特別許可の審査基準が、”諸般の事情を総合的に勘案して判断する”などという不明瞭なことが、罪人でも許可されたり、真面目に生活している人が許可されなかったり、という不条理が生まれる原因なのではないでしょうか?

ところで、先ほどの台湾国籍の男性が話していた入管係員から「偽装結婚を勧められた」とのことですが、もしこの話が本当だとしたら・・・
退去強制を免れるために,婚姻を仮装し,又は形式的な婚姻届を提出した場合を除く。

ひょっとして、退去強制させたいがために、勧めたのでしょうか?
だとしたら入管係員の人間性を疑います。

~最後に~
こんな事を言うと”法律で決まっているから、それに従うべき”とか、”おまえは何を勘違いしているんだ!”など、目くじらを立てて攻撃的なコメントを寄せられる方もいるのですが、あくまでも個人的な意見を述べているだけなので、そのようなコメントは差し控えて頂きたい。

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この記事へのコメント

  • 432R

    もともと 日本は 他の外国のように 「多民族国家」では ないので 「外人」が 多くなってくるのが 「怖い」のでは?    でも 日本人の 女の人が 子どもを 産む人数より 外国人の 女の人が 産む人数の方が 多くなったら・・・・ 「外人」という 概念は 無くなって しまうのでは? 日本に 残りたいが ために 好きでも ない 日本人と 結婚しなければ ならない・・・・・ 「偽装結婚」が おおくなるのかな?(今でも 多いかも?)これからの 若者は 「金」のためなら 「偽装結婚」ぐらい なんてこと 無いのでは?    
    2007年02月24日 21:26
  • 作太郎

    私もDeepskyさんがいうとおり、在留特別許可もう少し広い心で接した方がいいと思います。
    2007年02月25日 00:28
  • DeepSky

    432Rさん。
    日本人は島国なので、大陸民族のような考え方が出来ないと言いますが、他を拒絶してしまうのはその辺が影響しているのかも知れませんね。

    作太郎さん。
    入管の外国人に対する扱いを見ても、どうも初めから疑ってかかっているような気がします。
    不法滞在とは言え、日本に根を下ろしたいと言う外国人の方の訴えを聞き入れる姿勢が欲しいですね。
    2007年02月25日 22:52

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